乾電池のお話し

1.乾電池の種類 
(1)大きさ別呼び名(通称・日本)
   右の図のように、左から順に単1,単2、単3、単4、単5、006P。
 (2)電圧(V)と電流容量(mAh)
   電圧=単1〜単5は通常1.5V(種類や状態で少し前後する)
       006Pは約9V
   電流容量=電池内に蓄えられたエネルギーの量を表す数値。
       電池の大きさに比例し、単1が最も多いが、通常表記はありません。

 (3)マンガン電池・アルカリ電池の特徴(外観は同じです)
  @マンガン電池:弱酸性の電解物質を使用
     時計・リモコン・懐中電灯・ガスレンジなど、弱い電流で断続的に使用する
    ものに向く。時間が経過すると電圧が回復し、液漏れし難く電池ボックス金具
    の腐食も少ない。
  Aアルカリ電池:強アルカリ性の電解物質を使用
     ラジコンカー・おもちゃ全般・モーター・ラジオなど大きな電流で連続的に使用
    するものに向く。マンガン電池より長持ちするが、液漏れをした場合、電池池
    ボックス金具の腐食など被害は大きくなります。なお、液漏れしたときは素手
    で触ったりしないでください。

 (4)充電池・バッテリー
    ・充電池は一般的な乾電池と同じ形状の物です。
    ・バッテリーは一般的に箱型でそれなりの重量があります。
    ・どちらも充電することで繰り返し使用できますが、寿命があるのでいつまでも
     使用は出来ません。

  @充電池(ニッカド充電池やニッケル水素充電池)
     サイズは乾電池と同じですが、電圧は乾電池(約1.5V)より低く(約1.2V)いの
    で、おもちゃや機器によっては動作しないことがあります。また乾電池と一緒に
    使用するのは禁止です。
     繰り返し使用できるので経済的と思われますが、充電器も必要なので価格も
    高く子どもが使用するのは難しいと思われます。
  Aバッテリー
     主に乗用遊具などに使用してあります。内蔵しているため乾電池のように
    出し入れして使用する事はありません。
アルカリ電池の例
マンガン電池の例
充電池と充電器の例


2.乾電池良否判定について
    乾電池の良否は外見では判断できません。手っ取り早いのは乾電池チェッ
  カー(バッテリーチェッカー)を使用する事です。ホームセンター等で販売されてい
  るので、一家に1台あると重宝します。チェック出来る乾電池や方法は取扱い説
  明書でご確認下さい。
    一般的には70%以上残量があれば使用出来ますが、おもちゃによっては
  動作しないことがあります。おもちゃで使用出来なくなった乾電池は、リモコンや
  時計などで使用できることがあるので、エコのためにも無駄なく使用されることを
  お勧めします。
 
乾電池チェッカーの例
☆☆注意☆☆
  ●使用しなくなったおもちゃやリモコン(照明器具やエアコン)等、あまり出番のないものは、
    乾電池を積極的に外しておきましょう。
  ●液漏れ(ベタベタの液状、ミドリ・白色の粉など)がおきたら、直接手で触れないこと。
  ●ボタン電池・コイン電池は、一般的な乾電池と異なります。幼児など誤飲することがあり、
   場合によっては内蔵等を痛めることがあるので、注意してください。